2026-07

記者馬場錬成一代記

<第47話>スルメ一枚で地獄から這い上がった炭鉱事故

北海道転勤から9日後に起きた炭鉱事故  札幌転勤から9日目の1973年3月9日、札幌から北90キロにある上砂川町の三井鉱山砂川鉱業所の地下700メートルの採炭場で、崩落事故が発生し6人の坑内員が生き埋めになった。第一報が札幌の編集部に届いた...
本の紹介

「中国の対日行動を読む」(清川佑二著、パブファンセルフ)

中国は分からない国、信用できない国家という言葉をよく聞きます。しかし本書で語られている中国は、分かりやすく一本道で共産主義体制の理想国家を築き上げるため着実に歩いている姿を内外の膨大な文献、資料を読み解いて示した内容で埋められています。  ...
記者馬場錬成一代記

<第46話>伊達火電・建設反対運動に取り組む(下) 住民運動から革新勢の運動に変革

東京の情報から北海道にジャンプした取材原  警視庁記者クラブ時代の人脈から、北海道の公務員のある方を紹介された。転勤から一か月ほどたったころ、所用で上京し、すぐ引き返したわずかな時間を工面して警視庁に寄り、記者クラブには寄らずに世話になった...
記者馬場錬成一代記

<第45話>伊達火電建設反対運動に取り組む(上)

アイヌ語から派生した地名が多数  北海道転勤は、筆者にとっては、憧れの転勤だった。田中編集部長が引っ張ってくれたことに恩義を感じていた。住まいも自身が住んでいる五輪団地内のすぐ近くの棟を確保して待っていた。五輪団地は、1972年にアジア初の...
時事評論

「多数決」と「拙速」で押し切った皇室典範改正

国会で改正皇室典範が賛成多数で成立した。政府は、皇族数の減少は待ったなしであり、皇室制度の安定維持のため早急な法整備が必要だとして改正を進めた。しかし、それでもなお筆者は、拙速であったと思う。  改正典範は、①皇族数確保のため、皇族との養子...
時事評論

21世紀構想研究会・学術アドバイザー・利根川進先生が逝去

記憶の機序の解明にも画期的業績を残す 抗原・抗体反応の原理を遺伝子で証明してノーベル賞  1987年に日本人として初のノーベル生理学・医学賞を受賞した米マサチューセッツ工科大(MIT)教授の利根川進先生が、7月11日に亡くなった。先生のノー...
記者馬場錬成一代記

<第44話>社会部から北海道支社へ異動

突然現れた北海道支社編集部長  社会部配属になってから4年10ヶ月後の1973年3月1日、筆者は北海道支社編集部へ異動となった。話は突然きた。1972年の暮れも押し詰まった12月20日過ぎだった。社会部次長から北海道支社編集部長に昇格してい...
本の紹介

「長期政権の条件」(老川祥一、新潮新書)

国会議事堂を中心に、日常的に日本の命運を決めるような活動をしている政治家たちの実像を、政治記者60年の眼から見て、語った「権力の真実」である。著者は、読売新聞政治部記者として、過去60年間、権力の中枢を見て、書いてきた人で、かの渡邊恒雄元主...
記者馬場錬成一代記

<第43話>シートベルト装着キャンぺーンを展開

交通行政を軌道に乗せる  スピード違反、駐車違反、信号無視・・・。交通違反で摘発される事案は、ほとんどが道交法違反で警察官に捕まり、切符を切られ、強制的に教習所での研修を指示されることが多い。警察の摘発・取締りである。  津田武徳・警視庁交...
本の紹介

「美術の物語」(エルンスト・H・ゴンブリッチ著、 田中 正之 (著), 天野 衛 (翻訳), 大西 広 (翻訳), 奥野 皐 (翻訳), 桐山 宣雄 (翻訳), 長谷川 宏 (翻訳), 長谷川 摂子 (翻訳), 林 道郎 (翻訳), 宮腰 直人 (翻訳) 、河出書房新社)

原田マハがこの本について、「アートは君の友だちなんだよ。私にそう教えてくれたのは、この本だった」と絶賛していて、美術史を専門的に学ぶきっかけになったと書いていたので、600ページ超えのこの大著を入手し、いつかは読もうと常に机の片隅に鎮座させ...