2026-08

本の紹介

「杉本博司 絶滅写真」

国立近代美術館 国立近代美術館で9月13日まで開催中の、「杉本博司 絶滅写真」を観に行った。 杉本博司は、カメラマン、建築家、舞台芸術演出家、古美術蒐集家、美術・美術史評論家など様々な肩書きを持つ、現代アーティストである。2017年に文化功...
記者馬場錬成一代記

<第52話>日本のトップに上り詰めたジャズシンガー黒岩静枝さん

ジャズと向き合う真摯な情熱にひかれる  札幌すすきののクラブ「コンコルド93」で唄っていた黒岩静枝さんは、当時、26歳で一児の母だった。グループサウンズ(GS)でヒット曲を続けて出していたキッパーズのバンマス、渡部弘康さんの奥さんだった。ジ...
記者馬場錬成一代記

<第51話>すすきので出会ったGSバンドとジャズ歌手との50年の交流

GSバンド・キッパーズとの出会い  札幌市中心部の繁華街すすきのは、昼は死んだような街並みだが、夜になると、きらびやかな明かりと着飾った女性、街頭の呼び込みの嬌声があふれた別世界になる。この光景は昔も今も同じである。いまから52年前の冬、先...
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『三体』 Ⅰ Ⅱ Ⅲ(劉慈欣 / 大森望 他訳、ハヤカワ文庫)

読書ファンなら、中国のベストセラーSF、『三体』三部作の噂を、どこかで耳にしたことがあるかもしれない。 2007年に中国で発表されたこの小説は、2015年時点で、世界各国で2900万部を売り上げる大ベストセラーとなっている。アメリカに遅れる...
記者馬場錬成一代記

<第50話>統治行為論で逃げた長沼ナイキ控訴審判決

控訴審判決に備えて猛勉強に明け暮れる  一審札幌地裁の「自衛隊は違憲」とする判決を受けた札幌高裁の控訴審は、小河八十次裁判長となった。小河裁判長は、理論派で厳格な法解釈で知られていたようで、この裁判長人事は最高裁からの「送り込み人事」とか「...
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『ラジニーシ・堕ちた神(グル)』

ヒュー・ミルン / 鷺沢立也 訳 第三書館 少し前にNetflixで、「ワイルド・ワイルド・カントリー」という6話構成のドキュメンタリーを観た。 1970年代から1990年にかけて活躍したインドの出身のグル、バクワン・シュリ・ラジニーシ(O...
記者馬場錬成一代記

<第49話>自衛隊は違憲・長沼ナイキ訴訟を担当

世界に例がない「平和憲法」の第9条  精神力、気迫、神風など実態の伴わない言葉で国民を躍らせ、太平洋戦争でボロ負けして全てを失った日本は、「軍の暴走」の反省に立って、戦後、日本国憲法第9条を制定した。  日本国憲法第9条(要点) 第1項(戦...
記者馬場錬成一代記

<第48話>大自然を満喫させた野鳥との出会い

探鳥会に参加して野鳥に開眼  北海道生活が始まって間もないころ、小学生の間で「小鳥先生」として有名になっている柳澤信雄先生に出会った。小学校の校長先生で、野鳥だけでなく植物、農業、四季折々の自然景観などにも精通しており、話は子どもたちへの話...
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『移動祝祭日』(2) ヘミングウェイ/高見浩訳  新潮文庫

ヘミングウェイのこの短編集は、手に取るとつい読み出してしまう。そして、読み始めると最後まで読み通さざるを得なくなる。それが素晴らしい小説の価値というものだろうか。 1921年から1927年まで、最初の妻ハドリーとの幸福な生活を送ったパリ時代...