
赤塚不二夫、古谷三敏、ちばてつや、などの著名漫画家は、出身が満州や大連などの中国大陸であることが多い。その同士が集まって、かつての思い出(ほとんどが10歳以下)を語り、印象的なシーンを漫画に描く、というのがこの本のコンセプトだった。
劇画調に描く漫画家はいないので、みなどこかとぼけていて臨場感には乏しいが、それぞれがかなり衝撃的な思い出を披露していた。大陸生まれが、どこかのんびりしていて「メイファーズ(しょうがない)」という気分なのは、あの大きな地平線を見ながら毎日暮らしていたから、という感想には納得した。そういえば、山田洋次も加藤登紀子も小澤征爾も満州生まれである。
山田洋次が北海道の地平線をよく撮るのは、それに由来する、と指摘されていた。日中戦争と満州についての学びは、まだまだ続きそうだ。 (千)


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