60年間歩いた記者人生のすべて

記者馬場錬成一代記

<第5話>3億円事件の総括 ⑤

団地の青空駐車場にあった多摩五郎 現金輸送車のセドリックから、3億円のボーナス袋が入った3個のジュラルミン・トランクを積み替えて逃走した濃紺のカローラ(「多摩5ろ 3519」、通称多摩五郎)は、事件発生から4か月目の1964年4月9日に発見...
記者馬場錬成一代記

<第4話>3億円事件の総括 ④

1週間の勝負  事件発生から3日くらい過ぎたころから、この事件は一週間が勝負だと言われるようになる。誰が言ったかわからないが、府中署の捜査本部に張り付いている張り番記者の間でも、したり顔でいう記者が出てきた。それには、ワケがあった。後で分か...
記者馬場錬成一代記

<第3話>3億円事件の総括 ③

現金を積み替えた車は解明できたが・・・  現金3億円を3つのジュラルミン・トランクを積んだセドリックから、濃紺のカローラにトランクを積み替えて犯人は逃げている。そこまでは分かったが、カローラのナンバーは不明だった。全国に手配しても、「濃紺の...
記者馬場錬成一代記

<第2話>3億円事件の総括 ②

事件発生で現場に急行  3億円事件が発生したその日、1968年12月10日は、私のサツ回り勤務の初日であり、緊張して警視庁第8方面記者クラブのある武蔵野署に出勤した。三鷹駅を下車して徒歩6分程度で同署の玄関前に着くと、ばったり、朝日新聞社会...
記者馬場錬成一代記

<第1話>3億円事件の総括 ①

1968年12月10日、東京・府中市で発生した3億円事件は、誰も傷つけずに現金3億円(今の物価では20億円以上に相当)を車ごと盗みとったもので、日本の犯罪史上前代未聞の完全犯罪だった。この事件に筆者は、発生したその日から(正確にはその前日か...
記者馬場錬成一代記

1965年4月に読売新聞入社から現在まで、ほぼ年代を追って記者人生の記録を開示します。

前半は、新聞記者としての活動記録をたどりながら、歴史論考をしたいと思います。 後半は、新聞記者として蓄積した知識を基盤に、主としてリタイア後に展開してきた科学ジャーナリストとしての活動内容を報告します。 第1回は、1968年12月10日、東...