記者馬場錬成一代記

<第44話>社会部から北海道支社へ異動

突然現れた北海道支社編集部長  社会部配属になってから4年10ヶ月後の1973年3月1日、筆者は北海道支社編集部へ異動となった。話は突然きた。1972年の暮れも押し詰まった12月20日過ぎだった。社会部次長から北海道支社編集部長に昇格してい...
本の紹介

「長期政権の条件」(老川祥一、新潮新書)

国会議事堂を中心に、日常的に日本の命運を決めるような活動をしている政治家たちの実像を、政治記者60年の眼から見て、語った「権力の真実」である。著者は、読売新聞政治部記者として、過去60年間、権力の中枢を見て、書いてきた人で、かの渡邊恒雄元主...
記者馬場錬成一代記

<第43話>シートベルト装着キャンぺーンを展開

交通行政を軌道に乗せる  スピード違反、駐車違反、信号無視・・・。交通違反で摘発される事案は、ほとんどが道交法違反で警察官に捕まり、切符を切られ、強制的に教習所での研修を指示されることが多い。警察の摘発・取締りである。  津田武徳・警視庁交...
本の紹介

「美術の物語」(エルンスト・H・ゴンブリッチ著、 田中 正之 (著), 天野 衛 (翻訳), 大西 広 (翻訳), 奥野 皐 (翻訳), 桐山 宣雄 (翻訳), 長谷川 宏 (翻訳), 長谷川 摂子 (翻訳), 林 道郎 (翻訳), 宮腰 直人 (翻訳) 、河出書房新社)

原田マハがこの本について、「アートは君の友だちなんだよ。私にそう教えてくれたのは、この本だった」と絶賛していて、美術史を専門的に学ぶきっかけになったと書いていたので、600ページ超えのこの大著を入手し、いつかは読もうと常に机の片隅に鎮座させ...
記者馬場錬成一代記

<第42話>東京で勃発した公害問題

日本の4大公害病とはなにか  今となっては歴史に残る公害病となっているが、1960年代から始まった高度経済成長期のツケが、相次ぐ公害勃発となって日本列島を襲い掛かった。中でも忘れられないのが4大公害病である。  下の表で見るように熊本・新潟...
記者馬場錬成一代記

<第41話>有名デパートが軒並み騙された純金詐欺事件

デパートを騙して純金を取り込む詐欺事件  この事件で被害にあったのは、三越、高島屋、伊勢丹、松屋、松坂屋であり、都内のデパート業界トップ5店。いずれも東京店の外商部を舞台にした詐欺で、摘発された時点で被害総額約4億円。純金地金の取引が騙しの...
記者馬場錬成一代記

<第40話>噴出した公営ギャンブルの八百長事件

次々と摘発された八百長選手と暴力団  1970年代に入ってから、戦後復興期を脱出した日本は、高度経済成長期に入り、社会全体が沸き返っていた。カラーテレビの普及と共に娯楽番組が増え、プロ野球の人気がいよいよ高まっていった。手軽なギャンブルと言...
本の紹介

ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち(上・下)

リチャード・アダムス著/神宮輝夫訳(評論社、1975年) 上下で700ページを超える長編、そして小学校高学年向けの児童書ということで、あまり気は進まなかったが、読書好きの同好の士がわざわざ貸してくれたので、読み始めてみた。 そしたらやっぱり...
記者馬場錬成一代記

<第39話>大胆な交通行政 都心3区全面駐車禁止

夜になると自宅に押し掛ける  筆者の担当は警視庁の防犯部と交通部になり、早速、その日の夜回りから活動が始まった。警視庁の取材は夜になって警視庁の刑事や幹部の自宅に押し掛け、雑談を交えて取材する慣行があった。自宅まで押し掛けられる方は迷惑だと...
記者馬場錬成一代記

<第38話>半日だけに終わった警視庁2課担当

警視庁クラブとは何か  社会部は当時、100人内外の部員を抱える、編集局最大の部署であった。主として社会面を担当するが、大きな事件・事故などは一面から大扱いになるし、行政官庁の政策・施策や不祥事なども一面から掲載し、それを受けて社会面でも扱...