本の紹介

美術記者を経て獲得した司馬遼太郎の美学

再読書評 美術記者を経て獲得した司馬遼太郎の美学 司馬遼太郎作品では、『坂の上の雲』や『世に棲む日々』に感服するものだが、20年ほど前に読んだこの短編集では、美術の見方について襟を正される思いがした。  今回何度目かの再読で、美術を見ること...
記者馬場錬成一代記

<第32話>ノーベル賞間違いなしと言われた大発見

名古屋大学にいた世界的英才を取材  1971年ごろ、DNAの構造発見から分子のふるまいの新たな知見が次々と発見され、分子生物学と言う新しい学問が勃興して世界の研究現場は沸き立っていた。  そのころ分子生物学の先端を走っているのは、名古屋大学...
記者馬場錬成一代記

 <第31話>人間も大腸菌も塩基配列は同じ!

3塩基でアミノ酸を規定  DNAはA(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)という4塩基がらせん状の梯子段を作って、限りなく並んでいる。梯子はAとTまたはGとCとだけ手を結び、らせん状の梯子段を作っている。  このらせん状...
記者馬場錬成一代記

<第30話>仰天したDNA構造の解明

「今世紀最大の発見」に興奮した日々  中澤デスクから手渡されて読んだ「二重らせん」(29話で報告)は、一晩で読み終えたが、その興奮はしばらく続いていた。遺伝子DNAの構造を解明したジェームス・ワトソン、フランシス・クリック、モーリス・ウイル...
記者馬場錬成一代記

<第29話>50年後に花開いた網膜の研究

末期がんで取材に応じた本川学長  今から約50年前の先端研究を取材したことを書いているが、回顧録を書きながら当時の日本の研究者のレベルの高さを再認識する機会となった。その中でも忘れられないのは、本川弘一東北大学学長(医学部生理学教授)の取材...
記者馬場錬成一代記

<第28話>「脳の神殿」に迫る

後半に利根川進先生の記憶を追跡した、画期的な業績を紹介しています。  脳の中の脳とはどこか  ミミズだって、どの方向に行けばいいか悪いか。そのくらいの判断をしているという。「脳らしいもの」があるらしい。人間は日々、記憶と判断の積み重ねで生き...
記者馬場錬成一代記

<第27話>夢を見ているとき脳は何をしているのか

夢はなぜ見るのか  55年前、睡眠と夢に関する最先端研究を取材してショックを受け、大いに興味を持った。あれから半世紀余、研究はどう展開されてきたか調べたところ、現代の脳科学でも完全にはまだ解明されず、今なお様々な現象が仮説の域から出ていない...
本の紹介

新書 世界現代史 川北省吾/講談社現代新書 

冷戦終結後、アメリカは世界の覇権者としての立場に酔い、最大最良の価値である民主主義を世界に推し進めようとして来たが、ベトナム、イラク、アフガンにおける戦闘で疲弊し、2013年、ついにオバマは「アメリカは世界の警察官たることを止める!」と宣言...
記者馬場錬成一代記

<第26話>食欲・味覚の司令塔を追跡する

胃が膨らむと満腹になる?  性欲・食欲は動物の二大本能だという。種の保存がなければ子孫は残らないし、食べなければ生きていけない。どの動物にも共通である。その中でも食欲の話は、味覚の話まで広がり、人間らしさを感じさせて興味が尽きなかった。  ...
記者馬場錬成一代記

<第25話>本能と脳のメカニズムを取材

性欲は三大本能のひとつ  病気で静養中だった時実利彦先生のご自宅に押し掛け、人間が生きていくうえで脳がどのような役割をしているのか。中澤デスクと2人でテープレコーダーを持ち込んで録音しながら、先生の話を伺った。インタビューを終えて帰社すると...